小学生のマウスピース矯正

インビザライン・ファースト

インビザライン・ファーストは、主に小学生のお子様を対象にしたマウスピース型矯正装置です。マウスピース矯正の技術革新により、2019年から小学生向けの矯正装置として登場しました。透明で目立たない、取り外し可能なインビザライン・ファーストを用いた小児矯正治療は、世界中に広がり、すでに多くのお子様が治療を受けています。

インビザライン・ファーストの適齢時期

インビザライン・ファーストは、およそ6~10歳のお子様に使用していただけます。実際に開始できるかどうかは、お口の状態を基準にした上で判断します。

具体的には次のような条件が必要になります。

  • 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
  • 前歯(切歯)のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している
  • 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯(3、4、5)が2歯以上ある

矯正治療には2つの段階があります

矯正治療は、1期治療と2期治療に分かれます。1期治療は骨格の矯正、あるいは悪習癖の矯正であり、乳歯列期や永久歯が生え揃っていない混合歯列期に実施します。主に顎の骨のバランスや大きさを整えて、永久歯がきちんと生え揃うための矯正期間です。 2期治療は、歯列をキレイに並べるため矯正であり、永久歯が生え揃い、顎の成長が終わってから実施します。

インビザライン・ファーストの優位性

インビザライン・ファーストは、従来型の矯正装置と異なり、「顎の成長をコントロールする」機能と「歯を動かしてに並べる」機能を同時に働かせることができます。今までの小児矯正治療では「顎の大きさを広げる」1期治療と「歯を並べる」2期治療は、成長発育段階に応じて別々の時期に実施していましたが、インビザライン・ファーストの登場によって、同時に行えることができるようになったため、患者様に大きなメリットをもたらすと言えます。

インビザライン・ファーストの特徴

顎と歯列にアプローチできる

従来型の矯正装置を用いた小児矯正治療は、混合歯列期に永久歯が正しく生えてくるように顎のスペースをつくることを目的に実施します。しかし、インビザライン・ファーストは顎のスペースをつくり出すことに加えて、歯並びを整えることも同時に行います。

矯正装置が目立たない

目立たない矯正装置は、お子様にとってもメリットが大きいと思います。透明マウスピースを使用しますので、コンプレックスを感じることなく治療を進めることができます。

遊びや運動に影響しない

インビザライン・ファーストは、ワイヤー矯正のように金属を使用しないので、装置で口の中を傷つける心配はありません。スポーツや遊びの際に、転倒したり、ボールが顔に当たるようなことがあっても矯正装置によるケガの心配はありません。

食事の制限がない

自分で取り外すことが出来ますので、治療中も今まで通りに好きな物を食べることができます。食事の際に、ストレスがないことは、お子様にとって、とても大切なことだと言えます。また、今までと同じように歯磨きをすることができます。

インビザライン・ファーストの注意点

装着時間を守る必要がある

インビザライン・ファーストは、自分で取り外せるというメリットがありますが、装着時間を守らなければ、治療計画通りに歯が動きません。本人の協力が得られなければ、良好な治療効果が得られないこともあります。

2期治療が必要になる場合がある

インビザライン・ファーストは、他の小児矯正装置と比べると、2期治療が必要になる可能性は低いと言えますが、すべての症例で2期治療が不要になるわけではありません。理想的な歯並びを得るために、永久歯列期になってから2期治療が必要になることもあります。

小児期に矯正治療を受けるメリット

歯と顎のアンバランスを解消する

成人になると顎の骨格的成長と歯並びが既に完成しているため、顎と歯の大きさの不調和を改善することができません。しかし、小児期は骨格の成長段階にあるので、その成長をコントロールすることで、顎と歯の大きさのアンバランスを解消することができます。

顎や顔貌の正しい成長を導く

小さい時から歯並びや咬み合わせが悪いと、咬む力のバランスが乱れたまま成長するので、顔貌が歪んでしまったり、顎関節症(がくかんせつしょう)になる恐れがあります。小児期に矯正を受けることで、悪い咬み合わせを修正できれば、顎や顔貌のバランスが整いやすくなります。

抜歯のリスクを減らせる

大人になってから矯正治療は、顎の成長を促すことができないので、永久歯を抜いてスペースをつくりだす場合が多々あります。小児期から矯正治療を開始すると、顎の骨を柔軟に広げることができるため、抜歯のリスクを減らすことができます。また、ブラケットワイヤー装置で矯正するⅡ期治療が必要になった場合であっても、歯を抜かずに治療する可能性が高くなります。

コンプレックスから解放される

思春期に入って、歯並びが原因であだ名をつけられるようなことがあると、人前で笑わなくなり、歯並びや口元へコンプレックスを持つこともあります。そのようなお子様の場合には、矯正治療によって早期にコンプレックスを改善させることで、心理的なコンプレックスから解放され、健全な学校生活を送れるようになります。

虫歯や歯周病の予防になる

歯並びが悪くなると、磨き残しの多いお口の環境になりがちですす。磨き残しが多ければ、虫歯になりやすくなります。矯正治療によって、歯並びを改善することができれば、清潔な口腔内環境をつくることができ、虫歯や歯肉炎の予防効果が期待できます。

矯正相談のタイミング

お子様の矯正治療を開始するタイミングは、お口の状態や成長発育状況により異なります。すぐに治療を開始したほうがよい場合もありますが、経過観察してから治療を始めたほうがよいケースもあります。したがって、お子様の歯並びが気になったら、お気軽にご相談ください。また、当院ではインビザライン・ファースト以外の矯正装置を取り扱っており、各患者様の状況に適した装置を使います。お子様の歯並びや咬み合わせで悩んでいること、気になることがございましたら、お一人で悩まずに、どうぞお気軽にご相談ください。

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