中高生のマウスピース矯正

中高生の時期（12歳～16歳頃）は、子供から大人の身体へと成長中の時期で、矯正治療をスムースに短期間で行える、またとないチャンスです。骨や歯肉などの歯周組織の代謝が活発なため、歯の移動がスムーズであり、歯肉も整った歯並びに調和した形に変化させやすいと言えます。

一般的に10代は思春期で多感な時期です。従来型のワイヤー矯正では、感受性の強い方にはコンプレックスになってしまうことがあります。インビザライン・ティーンで使用するマウスピース装置は、透明で目立たなく、周囲から気づかれにくいので、人の目を気にしたり口元を隠したりすることがなく、余計なストレスや心配を抱えずに矯正治療を進めることができます。

成長期を過ぎた成人は、顎の成長が止まっているため、歯を並べるスペースが足りないために抜歯を選択せざるを得ないことがあります。しかし、顎の骨が成長発育する中高生の時期に矯正治療を開始すると、顎の成長を促進しバランスを整えることで、歯を抜かずに矯正治療を終える可能性が高くなります。

中高生の時期は歯磨きが不十分になりがちです。従来型のワイヤー矯正装置は、歯磨きが難しくなるので、虫歯になるリスクが高くなります。しかしインビザライン・ティーンは、マウスピース装置を自分で取り外して、歯を磨くことが出来るので、矯正治療中もお口の中を清潔に保ちやすいと言えます。

マウスピース装置を用いるインビザライン・ティーンは、柔らかいプラスチック素材なので、スポーツ中に人と衝突したり、転んだりした際のお口のケガのリスクを抑えられます。もちろん、取り外せるため、吹奏楽などで楽器を使う際も普段どおりの演奏ができます。ワイヤー矯正よりもスポーツや趣味に与える影響は少ないと言えます。

良好な結果を出すためには、マウスピースを1日20時間以上装着することが必要です。装着時間が短くなったり、装着し忘れることが多くなると、計画通りに歯が動かず、治療結果に悪影響を及ぼしてしまいます。したがって、患者様自身でしっかりと自己管理をしていただくことが大切です。

歯並びや骨格の状態によっては、マウスピース型の矯正装置では改善が難しい場合があります。具体的には、骨格自体が前後や左右にずれているような症例や歯列の乱れが著しく大きい症例は、治療することは難しく適していません。そのため、事前に診査診断を行い、適切な矯正装置をご提案いたします。